「ビジョナリーカンパニー」

以下覚書。何度も読んでいる本。何度読んでもいい。

時を告げるのではなく、時を告げる時計を作る。

新事業や新製品を定期的に生み出せる組織を設計する。カリスマやひらめきは必要なし。

「ANDの才能」を生かす。

両極にあるものを同時に追求する能力をつける。両者のバランスを取るという月並みな話ではない。

利益を超えて。

経済上の目的を超えた基本理念を持つ。この基本理念は何よりも優先される。利益よりも。利益は人間の血液。人生の目的ではない。基本理念は普遍の主義である「基本的価値観」と会社の根本的な存在理由である「目的」からなる。

基本理念を維持し、進歩を促す。

基本理念以外は常に進歩・変化させる意欲と仕組みを持つ。アメとムチ。例として3M。売上の25%が5年以内の新製品で占めなければならない。基本理念は、理屈で作り上げるのではない。見つけ出す。内側を見つめること。心の奥底で信じているもので無ければならない。

社運をかけた大胆な目標。

BHAG(ビーハグ)。大胆であり、人々が挑戦する心を引き出す。心を動かす。具体的。わくわく。焦点が絞られる。誰もが直感的にわかりやすい。

カルトのような文化。

基本理念を熱心に維持させる。社員の教化。社員の同質性追求。特別な集団に属していると感じるエリート主義。これをベースにした変化も。自分達の存在意義、達成することetcが分かっているのでそれに合わなければ去るのみ。徹底すること。

大量のものを試して、うまくいったものを残す。

ダーウィンの適者生存の考え。「繁殖し、変異し、強いものが生き残って弱いものが死に絶える。」
3Mの例。

  • 「試してみよう。なるべく早く」。
  • 「誤りは必ず有ることを認める」。
  • 「小さな一歩を踏み出す」。
  • 「社員に必要なだけの自由を与えよう」。
  • 「重要なのは仕組みである。着実に時を刻む時計を作るべき」。

生え抜きの経営陣。

計画的、組織的に後継者を選抜、育成することが大事。基本理念を徹底する上でも。その為の生え抜き。次ぎの世代で会社がどうなるか、それを考える。会社は発展し続けることが大事。個人の持ち物ではない。

決して満足しない。

安心感を作るのではなく、自己満足に陥らないように不安感を作り出し、内で自発的に変化、改善を促す。

一貫性の追求。

そのまま。基本理念と目標とする進歩の為に、会社の動きのすべての部分が協力しあっていること。基本理念を維持し、進歩を促すために、ひとつの制度や戦略、仕組み、文化規範、CEOの発言には頼らない。これらすべてを繰り返す。

以下の概念が中でも重要。

  • 時を告げる預言者ではなく、時計を作る設計者になる。
  • 「ANDの才能」を重視する。
  • 基本理念を維持し、進歩を促す。
  • 一貫性の追求。

特別な考えではなく、単純な方法。でも容易ではない。