プロのバイヤー

メーカーにいた頃を思い出す懐かしい記事発見。
http://www.insightnow.jp/article/813

私は「”バイヤーはサプライヤさんの工場長”であるべきだ」
と日頃言っております。

優れた企業の購買部門は優秀な人材が多い。
実際、前職の時に関わった住宅メーカー(Sハウス、業界№1)の購買部門は凄まじかったと聞いている。
(自分自身は運悪くそこの場に居合わせられず、製造部門の人からの伝聞。)
単に安くしろというだけではないし、競争入札をするだけでもない。
コストダウンの為に商品構造、物流方法だけでなく、製造ラインや素材の調達にまで口を出す。
曲がりなりにも「部品メーカー」として世界展開をしている会社に対して。
これをメーカーが大人しく聞くには理由がある。
購買担当が「こちらの事情」に精通してるからというのはもちろんだが、相手(特にアッセンブルメーカー系の購買)は様々なメーカーとこれを繰り返しており、その他の業界の知識をミックスして織り交ぜて提案してくるから。
ものづくりの意味合いが強い「工場長」というより、むしろジェネラルという意味で「社長」に近い感じ。
こういう人たちを横断的に束ねて購買代行業務を請け負うのもありだろうな。
それはさておき。現場感を持ちながら深く知り、広く知り、それをミックスできること、これは購買部門に限らずどの職務でもプロの条件なんだろうなぁ。