「俺」を作ったのは「窓を考える会社」。

YKK AP

懐かしい響きだ、「窓」
今日、転職雑誌のインタビューがあり、ビジネスパーソンとしての自分・・・みたいな質問があり、前職について考える機会に。


参考までに元弊社が「窓」に取り組んだ背景をちょっと。

TOSTEMという競合があるのだが、彼らは室内建具(わからんよな・・・)から始まり、サッシへ進出し、その後商品アイテムの総合化、チャネルの垂直統合(下店のFC化、工務店のFC化含む)を推し進め、「総合住宅産業を手がける会社」に大きく変体。

既に競争の土台が違う会社であることを重々承知の上で、サッシの部分だけのシェアを抜き出すと、TOTSTEM35%、YKK AP29%といったところか。

そんな状況でもTOSTEMをまだ競合としてみている元弊社がどうすれば逆転できるか、を考えて取ったのがこの「窓」「窓」経営資源を集中させ、世界で勝ち抜くという作戦。
そして、それ以外の建材が必要とされた場合に備え、その業界のトップメーカーと提携を行う。
その一環が、松下電工との提携であり、TOTO&大建工業との3社提携であり、と。

TOSTEM(総合×domestic) vs YKKAP(集中×global)&建材連合という構図ね。
ケーススタディに出てきそう。


その具体的ポイントは、既存チャネルを使ってひっくり返すのではなく、消費者に窓を選んでももらう世界を作ろう、という点。
窓は消費者にとって関心が低く、窓を選択することはほとんどなかった。
ここでパラダイムシフトを起こしましょ、ということ。消費者視点に立つと、必然的にサッシというフレームではなく、ガラスも含めた最終商品の「窓」として事業領域を捉えなおし、その他周辺の作戦(4Pっていわれるヤツね)も構築しなおす、というもの。

その一環が、この品川の広告であり、品川intercityに展開しているショールームであり、TVCFであり、商品展開、価格設定などその他もろもろであり。

というのが全体感。分かり難いかな、分かり難いだろうなぁ。でも許して。


前フリが so long だ。


で、今日の転職雑誌のインタビューを受けながら感じたのだが、改めて「現在の自分」は前職で作られたんだなぁ、と。沢山の質問をされたが、どの答えにも前職での経験がベースになって話をしている。

98年に入社して8年間、営業、販売促進、新規事業、商品企画と内部を転々とし、間に外部コンサルと仕事もし、それらを通して、ものの考え方、空想を実現する方法、周りに助けてもらう方法、外部との折衝の仕方など、すべてはそこで学んだ。


その中でも、最後1年間で上記の内容(「窓事業」)を社長直々のPRJ(ガラスを担当していたので強制的にPRJに含まれた。)として考える機会を得たことが大きな視点でモノをみることに本当に役立っている。
若造にそんな機会をくれた事、改めて本当にありがたい。


もちろん、今の会社でも成長させてもらっているのは言わずもがな。


今まで前職に対してそういう風な考えを巡らせたことは無かったので、今回のインタビューは本当にいい機会だったと思われ。我が広報を含め関係者の皆様、ありがとうございました。


#追伸
しかし消費者視点というならこのwebはもうちょっと何とかならんか。