キリンビバ商品企画部長-佐藤章氏

某放送局の番組「プロフェッショナル」の書籍版より。佐藤氏は「FIRE」「生茶」「聞茶」「アミノサプリ」etcの開発に携わり、氏が手掛けた商品が4年連続で年間1000万ケースを超えたなど、業界では有名人らしい。ちなみにこの業界では500万ケースで「ヒット」、1000万ケースで「大ヒット」だとか。
まずは開発のイニシアチブについて。

確信犯の1人が開発者がすべてを決めてゆく。

自分で仮説を考え抜いている一人がすべてを決めると。チビッと単発的に考えた人が横槍入れてもたかが知れている。無難になっていくので、折衷案なんてなし。このように物事の源流を作れる人を「ヒジリ」と呼び、すべてはここから始まる。

次に、社外の人材を入れることについて。

「仕事だからやらなければ・・・」と考えている人よりも、自分からやりたくて取り組む人のほうがいいに決まっていますよね。そこには、会社の内も外もないんですよ。(中略)自分個人の力なんて、大したことないんですよ。考えの幅だって、たかがしれています。よれよりも、魅力的な仲間がそれぞれで考えて方が明らかに速いし、良いものが出来る可能性が高いと思います。

物事を進めるパワーはやはり個人のモチベーションで、内か外か関係ない。外にいれば中に入ってもらうべく口説く。チームアップするメンバーも同様だが、更に専門性が必要。んー、キリンビバの様な会社ですらこういう考えか・・・。ただ、裏にはしっかりと商品化するまでのノウハウが確立されているからこそ、外に開けるんだよなぁ。

最後に「空振り」することについて。

商品が売れなかったとして、「会社の都合でつくったからだ」というのは、やっぱり言い訳なんです。だから、(中略)言い訳しないで済ませるためにも、自分のやりたいことは通さないといけません。「あの人があれをやれといったから」というエクスキューズは、どこか責任をなすりつけているようなところがあるじゃないですか。

空振りしたとしても言い訳しないように、やりたい事は言う。どうであれやった以上は自分の責任という認識をするべし。
言っていることは良く分かります・・・、言っていることは・・・。実際その場になって出来ますように。